わたしはアスペルガーのグレーゾーン

おひさしぶりです。仕事が忙しくて、更新できませんでした。アスペルガーグレーのわたしが、仕事が忙しくてブログを更新できないのは、とても喜ばしいことです。つまり、今、発達障害のグレーゾーンで、生きるのが困難だとか、もう死んでしまいたい。とか、どうして自分なんかが生まれてしまったんだろうと思っている人も、もっともっと大人になったら、それほど悩まなくて済むようになるかもしれないということです。

 

しかし、わたしは、誰にでもできることを、当たり前のようにやって見せるようになれるまでに、普通の人の倍近く時間がかかりました。そのために、学生時代の時よりも、どちらかといえば、働き出してからのほうが、仕事の苦労は多かったです。仕事を覚えるのがとても遅かったですし、ミスだって多い。お客様の顔を覚えることができないので、過去に来店したことがあるお客様に、「はじめてのお客様でしょうか?」と言ってしまって、そのあと、店長から馬鹿と何度も何度も言われたこともあります。そんなお店で店員さんをやることなんて、そら恐ろしくて、わずか半年で逃げ出してしまいました。辞めた後、友達のところに行っておいおい泣きました。しかし、それから10年以上がたった今、そんなお店はもうこの世には存在しないけど、わたしはまだまだ生きていて、そのうえなぜか育児する母にまでなりました。

 

わたしと同じように、発達グレーのみなさん、大丈夫です。必ず明日は来ます。

 

この記事では、アスペルガーグレーのわたしが仕事で困ることについてお話します。

 

1・ケアレスミスが多い。(すいません、頑張っているのですが、ケアレスミスが誰よりも多いです。けっして手を抜いているわけではありません。ためしに、ゆっくり仕事をするようにしてみたら、ミスは格段と減りました。が、お客様から、仕事が遅い! イライラする! というクレームが入りました。苦笑い)

2・お客様の顔を覚えることができない。(いつも来店されているお客様は、わたしは客よ! って優位を持っているように感じていらっしゃるようですが、わたしからしたら、ところであなたはどちら様? っていう感じです。顔をなかなか覚えられないし、怒っているか笑っているかも、微妙な表情ならわかりません! 聴覚に過敏性があるので、ひとの区別を声でしていることもありますし、声で怒っているかどうかわかることもあります。ただ、人によっては怒っていても全然態度に出ない方もいらっしゃいますよね。)

3・人の話を聞くのが苦手。(自分は一方的にべらべらしゃべるくせに、相手の話はなかなか集中して聞くことができません。だって、相手の方の目線でなにをどう感じているのか想像しながらじゃないと、話がわかりませんよね? 想像力がちょっと弱いわたしたちには、これが長時間だと、そうとう疲れます。あと、集中力が、レコードの針が飛ぶようにぷつぷつ途切れますから、何を話しているのかだんだんわからなくなったり、どこが重要でどこが重要じゃないかがわかりません)

4・人の話をさえぎって腰を折ってしまう。(3と理由は一緒です。話を長時間聞くのが苦痛で、自分を守るためについついやってしまっていたのですが、お客様相手にそんなことをしてクレームになっているうちに、だんだん相手の話の腰を折るとどうなるのか学習してきたため、やらなくなりました。が、心の中では重要なことだけ話してほしい。どうでもいい話はやめてくれって思っていることが多いです。しかし、友人との雑談は重要なことじゃなくどうでもいい話ばかりがしたいです)

5・1から4の傾向が強いため、仕事ができないやつだと思われる。コミュニケーション能力が低いため、職場でいじられキャラになりやすかったり、ひどいときはガチでいじめらる。

6・チームワークが必要とする仕事(特に福祉系・教育系)では、放・連・相だ大事ですが、仕事経験が浅いうちはこれがまるでできずに苦労していました。とくに、福祉関係で働いてた頃は、ものすごく怖くて苦手な主任を恐れるあまり、全く話しかけることすらできずにチームワークがぐちゃぐちゃになるだけではなく、人のやったミスまで私のせいにされていました。(あとで、濡れ衣だと判明し、真犯人がわかったあとですら、わたしにたいする謝罪は一切なしなので、定型発達の人も問題を抱えている場合が多いということも付け加えときますね)

おとなのグレーゾーン(発達障害)

自閉症スペクトラム障害の検査を大人の発達外来に行って受けましたが、

「おしい! あと4つチェックが入ればアスペルガー障害だったのに」

と言われました。

 

しかし、発達外来で、自閉症スペクトラム障害ではないとか、アスペルガー障害ではないと言われたことで、大丈夫と判断するのは間違いで、”なぜ、大人の発達障害の病院に行こうと思ったか”のほうが重要でした。

 

わたしは、子供時代、小児緘黙に罹っており、自閉症スペクトラム障害のグレーゾーンでもありました。

 

母の話では、3歳まで言葉の遅れもなく、近所の子供と一緒に鬼ごっこなどして相互的に遊んでいましたが、幼稚園の年少クラスに入るためのくじを引いて外れた時から、部屋に閉じこもるようになったそうです。しゃべるようになったのは、小学校4年生からでした。知的な遅れはなかったし、保育園も、小学校も、定型発達の群れの中ですごしました。

 

それは子供の頃の話でしょ? 今は関係ないじゃない。

そう言えたらよかったのですが、診断基準に満たないからという理由で大丈夫でもなかったのです。これからゆっくり時間があるときに、大人のグレーゾーンについて語っていきます。